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楽屋暖簾(のれん)の価格と相場について

投稿日:2019年3月17日 更新日:

日頃お世話になっている方や贔屓の役者さんの晴れ舞台などに、感謝や応援の想いを込めて送る「楽屋暖簾」。
今回は、そんな楽屋暖簾の価格や相場について解説していきます。

見積もり前に、正しい相場感を持っておけば料金の交渉も出来ます。同じ値段でより高品質な楽屋のれんを贈れれば、プレゼントする方もされる方も嬉しいですよね。

ということで、早速解説していきましょう。

参考:楽屋暖簾を制作する際のポイント

楽屋暖簾の価格の相場

まず、楽屋のれんでよく使われる生地の種類やサイズでの相場をご紹介します。
楽屋のれんの生地や大きさを決める際の予算感の参考にしてください。

生地の種類 サイズ(幅x長さ) 巾(はば)数 価格相場
正絹 小(90cm x 150cm) 2 100,000円〜
中(100cm x 160cm) 3 110,000円〜
大(135cm x 170cm) 3 160,000円〜
綿 小(90cm x 150cm) 2   40,000円〜
中(100cm x 160cm) 3   60,000円〜
大(135cm x 170cm) 3   90,000円〜
ポリエステル 小(90cm x 150cm) 2   49,000円〜
中(100cm x 160cm) 3   65,000円〜
大(135cm x 170cm) 3   85,000円〜

楽屋暖簾の価格が決まる4つのポイント

楽屋のれんの価格は、大きく4つのポイントで決まります。

  1. 暖簾のサイズ・大きさ
  2. 生地の種類
  3. 染色方法
  4. 仕立て

それぞれ詳しく解説していきます。

楽屋のれんのサイズと価格について

これはどの暖簾にも言えることですが、単純にサイズが大きいほど価格が高くなります。

楽屋のれんのサイズとしては、以下の3つのサイズが一般的です。

  • 小:横90cm x 長さ150cm
  • 中:横100cm x 長さ160cm
  • 大:横135cm x 長さ170cm

暖簾の生地の切れ目である巾数は、小さいものなら2つ、中以上のサイズなら3つが一般的です。

価格に関しては、生地によっても上下しますが、
中を基準にして、小なら約3,000〜5,000円ほど安く、
大なら約10,000円程度高くなります。

送る相手側の会場・楽屋が決まっている場合には、関係者に楽屋暖簾を贈りたい旨を伝え、サイズを確認してもらうと良いでしょう。
まだ、未定の場合には、上記の3つのサイズのいずれかから選ぶのが無難ですね。

楽屋のれんの生地の種類と価格について

楽屋のれんで使用される生地の種類は次の3種類が一般的です。

  • 正絹
  • 綿
  • ポリエステル

正絹

一越ちりめん

正絹ちりめんの例:一越ちりめん

3種類の中では、一番高級な生地になります。
「正絹ちりめん」の楽屋のれんをかけるのは一流の証と言われ、上品で風合いのある仕上がりになります。

綿

スラブの生地

綿生地の例:スラブの生地

3種類の中では、中間程度の価格の生地になります。
サイズの自由度が高く、綿生地は種類も多いので、様々な質感・デザインに対応できます。

ポリエステル

ポリエステルちりめん

ポリエステル生地の例:ポリエステルちりめん

3種類の中では、最も低価格な生地になります。
テカテカとしたイメージがあるかもしれませんが、最近は生地の研究も進み、綿生地のような見えるものもあります。
シワになりづらい、乾きやすい、フルカラーの複雑なデザインも印刷で対応可能など、ポリエステルならではのメリットもあるので、気になった方は業者に相談して生地見本等を送ってもらうと良いでしょう。

楽屋のれんの染色方法と価格について

染色方法は『生地の種類』と『デザイン』によって最適な方法は変わってきます。

大きくわけると、職人の手による「本染め」と機械でプリントを行う「捺染(なっせん)」の2種類になります。

本染めについて

本染めは正絹生地や綿生地で使用します。
職人が手作業で染めを行うため、価格は捺染よりも高くなります。

しかし、暖簾独特の風合いを活かすのであれば、やはり本染めがオススメです。

ただし、色数が多いデザインには対応できない場合があり、その場合はポリエステル生地への捺染を行うことになります。

参考までに、下記のような色数・デザインであれば、本染めで対応が可能です。

本染め(友禅染め)の楽屋暖簾

本染め(友禅染め)の楽屋暖簾

捺染について

捺染は主にポリエステル生地の暖簾にデザインをプリントする方法です。
機械で行うので、本染めより費用は抑えられます。

また、フルカラーや多色で複雑なデザインにも対応が可能なのも魅力。

ただし、どうしてもいわゆる暖簾っぽい質感や風合いは出づらくなるので注意が必要です。

仕立て方法と価格について

また、仕立てに関しては、某通し部分の処理で数千円程度の差が出ます。

某通し部分の処理には、次の2種類があります。

  • 袋縫い
  • チチ

特にどちらが正しいということもなく、好みで決めてしまって問題ありません。
また、「袋縫い」は関西で、「チチ」は関東で使われてきた仕立て方法なので、贈る相手の方の出身地で決めてもいいかもしれませんね。

袋縫い

暖簾の袋縫部分

袋縫のお仕立て

袋縫いは暖簾の上部を丸く袋状にして、そこにズボッと棒を通すという形ですね。
こちらは縫製が一度で済むため、価格が抑えられます。

チチ

チチの仕立て部分

チチのお仕立て

チチは暖簾の上部に、棒を通すための輪っかを複数取り付けるというイメージです。
こちらは輪っかの数だけ縫製の工程が必要になるため、袋縫いに比べて数千円程度高くなります。
また、サイズによっても必要な輪っかの数が異なるので、大きいサイズだと少し高くなることもあります。

その他の価格が変わる要素

楽屋のれんで価格に関わるのは、大きく上記の4点です。

あとは、最近消防法の規制によって、防炎品でなければ使用できない会場などもあります。
会場管理者や関係者に確認して、防炎加工が必要な場合は数千円程度の費用がかかります。

防炎マーク

楽屋暖簾の価格と相場のまとめ

楽屋のれんに関する価格と相場についてご説明してきました。

4つのポイントを解説してきましたが、価格を左右する一番大きな要素は「生地のサイズ」と「生地の種類」です。
楽屋のれんの予算感を把握したい時は、この二つから決めると良いでしょう。

ただ、フルカラー・多色等、デザインによっては、本絹や綿生地での対応が難しい場合もあります。
3色以上の色数のデザインで本絹や綿生地の楽屋のれんを制作したい時には、事前に業者に確認を入れておくと良いでしょう。

当ブログを運営する「加藤健旗店」でも、楽屋のれんの制作をお受けしています。
全国のご発注に対応しておりますので、業者探しで迷っておられる方は、ぜひお問い合わせください。

「加藤健旗店」の『楽屋のれんの実績』はこちら

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